3回目 04/27(金) 04/28(土) 高校情報A,B,Cならび専門教科「情報」の概論

専門教科11科目の概要


商業・工業の科目ではない、イメージとしては、英語コースや体育コース等と同等である。

普通科が2単位であるのに対して、専門教科は4−8単位。例えば下記の科目で週5時間程度の授業を3年間実施することを意味する。

1.専門教科の概要

科目 目標 内容
情報産業と社会  情報産業と社会の係わりについて基本的に知識を習得させ、情報への興味や関心を高めるとともに、情報に関する幅広い視野を養い、創造する力を伸ばし、社会の発展を図る能力と態度を育てる (1)情報と社会
ア 情報化と社会生活
イ 情報産業の発展と社会
ウ 高度情報通信社会のモラル
(2)情報化を支える科学技術
ア ハードウェアの基礎
イ ソフトウェアの基礎
ウ コンピュータの利用形態
課題研究  情報に関する課題を設定し、その課題の解決を図ると学習を通して、専門的な知識と技術の深化、統合化を図るとともに、問題解決の能力や自発的、創造的な学習態度を育てる。 (1)調査、研究、実験
(2)作品の制作
(3)産業現場等における実習
(4)職業資格の取得
情報実習  各専門分野に関する技術を実際の作業を通して統合的に習得させ、技術革新に主体的に対応できる能力と態度を育てる。 (1)基礎的な情報実習
(2)システム設計・管理に関する実習
(3)マルチメディアに関する実習
情報と表現  情報と表現に関する基礎的・基本的な知識と技術を習得させ、表現力を伸ばすととともに、情報を適切にひよう元する能力と態度を育てる。 (1)情報活用とマルチメディア
ア メディアの種類と特性
イ コミュニケーションの基礎
(2)情報活用の基礎
ア 文書による表現技法
イ 図形・画像による表現技法
ウ 音・音楽による表現技法
(3)情報発信の基礎
ア プレゼンテーションの基礎
イ プレゼンテーションによる情報発信
ウ 情報通信ネットワークを活用した情報発信
アルゴリズム  データ構造と代表的なアルゴリズムに関する知識と技能を習得させ、実際に活用する能力と態度を育てる。 (1)数値計算の基礎
ア 基本的にアルゴリズム
イ 数値計算
(2) データの型とデータの構造
ア データの基本的な型と構造
イ データ構造とアルゴリズム
(3) 整列
(4) 検索
(5) データベースの概要
ア ファイルとデータベース
イ データベースの仕組み
ウ データベースの設計と操作
情報システムの開発  情報システムの設計に関する知識と技術を習得させ、実際に活用する能力と態度を育てる。 (1)情報システムの概要
ア 情報システム化の技法
イ ソトウェア開発の基礎
(2) 情報システムの設計
ア プログラミング設計
イ プログラミングと単体設計
(3)ソフトウェア設計
(4)運用保守
ネットワークシステム  情報通信ネットワークに関する知識と技術を習得させ、実際に活用する能力と態度を育てる。 (1)ネットワークの基礎
ア ネットワークの種類
イ 伝送の手順と接続方法
ウ 関連技術
(2)ネットワークの構築
ア ネットワークの分析
イ ネットワークの設計
(3)ネットワークの運用と保守
ア 運用管理
イ 保守
(4)ネットワークの安全対策
モデル化とシミュレーション さまざまな現象を数理的に扱え、コンピュータで解析し、視覚化するための知識と技術を習得させ、実際に活用する能力と態度を育てる。 (1)モデル化とその解法
ア モデル化の基礎
イ モデルの種類と特性
ウ シミュレーションの基礎
(2)現象のモデル化とシミュレーション
ア 連続的に変化する現象
イ 離散的に変化する現象
ウ その他の現象
コンピュータデザイン  コンピュータにるデザインに関する基礎的な知識と技術を習得させ、実際に創造し応用する能力と態度を育てる。 (1)造形表現の基礎
ア デザインの意義
イ デザインの条件
ウ 数理的造形
(2)コンピュータデザインの基礎
ア 表現と心理
イ 記号の操作と意味の抽出
(3)コンピュータデザインの基本要素と構成
ア デザインエレメント
イ イレメントの視覚的構成
図形と画像の処理  コンピュータによる図形と画像の処理技法に関する知識と技術を習得させ、実際に活用する能力と態度を育てる。 (1)図形の表現
ア 基本図形の表現
イ 座標変換の利用
ウ 立体図形による表現
(2)画像のデジタル化
ア デジタル画像
イ 画像の標本化と量子化
(3)画像の変換と合成
ア 幾何変換
イ 色彩変換
ウ 合成
エ 動きの表現
オ アニメーションとシミュレーション
マルチメディア表現  マルチメディアによる表現活動を通して、マルチメディアによる伝達効率とその特質について理解させ、作品を構成し企画する実践的な能力と態度を育てる。 (1)静止画の設計と表現
ア 静止画の処理
イ 静止画による表現
(2)動画の設計と表現
ア 動画の処理
イ 動画による表現
(3)音・音楽の設計と表現
ア 音・音楽の処理
イ 音・音楽による表現
(4)作品制作