5回目 05/18(金) 05/19(土) 情報活用の実戦力(1)

問題解決の考えた


すみません。かなり強引で苦しい話の展開になっています。授業中にかなり補足します。

1.問題解決とは

・問題解決とは、現状の状態があり、何らかの手段を持ってより良い状態にすることである。


2.いろいろな問題解決
世の中にはいろいろな問題解決があるが、そのパターンを考える場合、「現在の状態」「手段」「よりよい状態」の明確度、具体性&抽象性で区分されることがある。(下記の表は本来、明確/不明確の状態の3要因のものである)

現在の状態 手段 よりよい状態
明確度 具体性 明確度 具体性 明確度 具体性
例1
例2 × ×
例3 × × × × ×
例4 × × × ×
例5 × × × ×
例6 × ×
例7
例8 × ×

例1 期末試験の英語で何点以上とりたい。インターネットで調べて安いパソコンを買う
この場合は、従来の試験などで自分の弱点等わかってはっきりしている場合が多いし、手段も勉強するということでハッキリしている。この場合は、勉強のしかた自体で工夫が必要になってくる時がある。
この場合、手段を実行すること自体に困難がともなう場合が多い。むしろ、この手段の実行自体を問題としてとらえて解決していくことになる。

例2 小学校の時、転校した友達に連絡とりたい、交通事故の死者数を減らしたい。安くパソコンを買う
この場合は、連絡がとれないという状態や電話番号を知らないという状態ははっきりしている。また、よりよい状態として連絡がとれているということも解る。但し、そのを行うための手段が何かはっきりしていない状態である。多くの問題解決のパターンはこれであると誤解されている面がある。

例3 友達がほしい、文化祭りで何かやって楽しみたい。良い学校に入りたい。パソコン使いたい。
のぞましい姿は抽象的にわかっているが、現状・手段、具体的な望ましい姿など不明である場合である。多くのイベントや製作等もこの部類に入ってします場合がある。この場合、現在の問題とという意識はほとんどない。

例4 中国からの衣類の輸入でこまる業者がいる。家に食べるものがない。パソコンが壊れた。
「中国からの衣類の輸入でこまる業者がいる」のように、現在輸入制限かけるとこんどは消費者がこまるというような、予想される手段やより良い状態自体に矛盾が含まれるものがある。また、現在の問題はあるが、その解決された状態や手段が数多く存在する。実際の生活や社会においてはこのパターンも多い。

例5 各地の桜の開花日を比較してみよう。パソコンの表計算を使ってみよう。
とくに、問題ではなく、手段のみを行う場合が多い。この場合、何故桜の開花日を比較することに意味があるのか、それによってどのようなことがわかるのか等明確にするとひつとの問題解決の体系をなす。現在の総合的な学習の時間において「調べ学習」では、問題の意識、それによってどのような改善が行われるかなど生徒が考えないまま、単に調べることが学習になっているという批判がある。

例6 友達にさそわれた映画を見てみる。パソコン買って使ってみる
特に初期状態ややることは解っているが、その結果の望ましい状態がはっきりしない、やってみないとわからないような問題もある。

例7 身の回りの困った問題を解決してみよう。パソコンで作品をつくろう。
問題に関する前提がなく、その作業をする時間が与えられる場合である、この場合は、まず、現在の状態の問題を探すことからはじめなければならない。

例8 授業の課題なので自分のホームページを作る。お使いたのまれた。
特に初期の状態は意識することなく、その手段を実行することと、結果のみをとらえている場合もある。