6回目 05/25(金) 05/26(土) 情報活用の実戦力(2)

問題を考える


1. 問題を考える場合のカギ(参考文献:ライトついていますか?)
a.問題の本質はなんなのか。
b.問題を抱えているのは誰のか。
c.問題とは望まれた事柄と、認識された事柄の間の相違である。
d.解決方法を問題の定義ととりちがえるな。
e.問題の正しい定義がえられたかどうかは確信は決してわからない。問題がとけた後でも。
f.ただし、その確信を得ようとする努力はけっしてやめてはいけない。
g.すべての回答は次の問題の出所。
h.新しい視点はかならず新しい不適合を作る。
i.自分は何を解いているのか?
j.もし、それらが彼らの問題ならば、彼らの問題にしてしまえ。
k.私はほんとに、その問題をときたいか。

2.問題を解決したいという動機
動機付けでよく引き合いにだされる考え:欲求階層説(マズロー)

生理的な欲求 食欲・性欲・睡眠欲等の生存のための本能的な要求
安全と安定の欲求 安全・安定・依存・保護・秩序への欲求
所属と愛の欲求 家族・友人・仲間といった所属・愛情関係を確保する欲求
自尊と承認の欲求 自尊心・尊敬されることへの欲求
自己実現の欲求 自分がなりたいのも(美、善、完全性等)への欲求

例:高校生にとっての欲求と問題意識

欲求段階 意識しやすいもの 意識しにくいもの
生理的な欲求 ・おいしい食べ物を探す ・酸性雨をなくそう
安全と安定の欲求 ・お金のもうかるアルバイト先を探す ・核兵器を廃絶しよう
所属と愛の欲求 ・メル友を作ろう。 ・いじめ問題を考えよう。
自尊と承認の欲求 ・良い就職先を探す
・身近で出来るボランティアを考えよう
自己実現の欲求 ・インターネット会社を作ろう ・世界のチャイルド・ラバーの問題を考える


課題:欲求段階の上位レベルの問題で意識しにくいものを、いかに高校生に自分の問題として意識させることができるか?