情報科教育法:今週のコラム

第2回 「フリーな環境でプログラミングを始めよう」


 やはり、これから情報の教員になる学生には何らかのプログラミングの技能が 必要と考えていますので、プログラムを習得できる環境を紹介しようと思っています。 生徒にどこまで、プログラミングを教えるかという議論はありますが、少なくとも情報Bでアルゴリズムを教える先生がほとんどプログラムできないというのは問題では思っています。
 VisualStadioというマイクロソフト社の開発環境はありますが、価格が高いのと、使うまで覚えることが多いので、次のような観点から 選んでいます。
・フリーのもの
・エデット、コンパイル等の使うまで操作等が単純なもの
 皆さんもタダで手軽に入るものばかりものばかりなので、入手してプログラミングにはげんでください。
(1-3まではVecter、Yahooのフリーソフトからダウンロードできます)

1.N88互換BASIC for Windows95
 すでに、小さい時BASICを使ったことある人だと、すんなり入りやすい開発環境です。ただし、教育現場の言語として、きらいな人も多いです。ただ、VisualBASIC等で本格的なプログラムを作る前の前段界に勉強するには良いかもしれません。開発効率が高いことから、企業では多くのプログラムがBASいCで開発されています。

2.C machine 学習向けオリジナルC言語コンパイラ&実行
 C言語の基礎や、情報Bのアルゴリズムを勉強するには適しています。C言語でしっかりしたプログラムを作成できるようになれば、本格的なプログラムも作ることができるようになります。あと、情報処理関係の資格言語の勉強もできます。

3.ロゴ坊 日本語対応Logo言語
 オブジェクト指向をベースとして、小学校の低学年から使える言語です。指導のしかたによっては、プログラムで創作活動をすることもできます。また、数学の授業等でも使用することができます。

4.ブラウザでのJavaScript
エデッタ(メモ帳)とブラウザがあれば使用できる。手軽さがあります。またWebページにいろいろ工夫することができるようになります。但し、アルゴリズムなんかを学習する場合は、表示等でまわりにいろいろコーディングしなければいけません。本格的なJavaを使う前の前ステップとしてもいいかもしれません。

5.JDK (J2SE)
 オブジェクト指向ベースですし、これからのプログラム開発のいろいろなことを学習することができるとおもいます。アルゴリズムの教育にもよし、Web、Windowsの本格的なプログラム開発にも向いています。
http://java.sun.com/products/ よりダウンロードできます。
Java関係の書籍はたくさんでていますが、
独習Java 翔泳社
ジョセフ・オニール著 トップスタジオ訳 
なんかは、そこそこ良いです。

プログラミングに関する補足:
下記の3冊が基本・原点です。(年代順)
プログラミング書法 共立出版
B.W.Kernighanら著
ソフトウェア書法 共立出版
B.W.Kernighanら著
プログラミング作法 アスキー  
B.W.Kernighan R.Pike著 福崎 俊博訳

フリーな環境の補足:
他の無料の開発環境は下記のWebページにまとめられています。
http://www.alpha-net.ne.jp/users2/ei9711/freeprog.html