インターネット入門: インターネットにつながっているということ

 ここでは、はじめにインターネットとはどのようなものか考えいきましょう。

 コンピュータやパソコン等をつないだものをネットワークといいます。図1-1.aはもっとも簡単なネットワークで家で2台のパソコンをつないだところです。ネットワークを使うと他のパソコンのデータが使えたりします(もし、つながっていなければフロッピーディスクなどにいったんデータを保存して、他のパソコンに持っていかなければいけません)。
 このAさんの家のように、同じ建物の中のパソコン等をつないだネットワークを特にLAN(ラン:Local Area Network)と呼び、狭い場所でのネットワークという意味です。

 図1-1.bはAさんが電線みたいなものをBさんの家までひっぱって、AさんパソコンとBさんのパソコンをつないだところです。これで二つの家のパソコンのデータが相互に使えたり、また、パソコンを使ってAさんとBさんは伝言を伝えることもできます。

 次にCさんが、Bさんのパソコンとつなぐため、電線みたいなものをCさんとBさんの家の間にはったとします。
当然BさんとCさんのパソコンはつながりましたが、もともとBの家はAの家とつながっているので、Aさんが許可すればAさんの家とCさんの家もつながることになります。当然AさんはCさんにAさんの持っている電線みたいなものを使うことを承諾するでしょう。これはAさんにとっても、Cさんのパソコンにつながるというメリットがあるからです。
 インターネットは世界中のパソコンやコンピュータがつながった巨大なネットワークとか言われているますが、実はここで説明したAさん、Bさん、Cさんの話が始まりです。ある程度できているネットワークに次々といろいろな人や会社・団体などが、どんどん線をつないでいき、気がついてみてると全世界がつながってしまった状態になりました。例えば、あなたが海外のホームページを見ている場合、まったく知らない人が設置したネットワークの線を利用していることになります。むろん、その人はあなたに、その線の使用することに料金を請求したりしませんし、また逆の時、あなたが設置した線をその人が使うこともあります。
 このように、いろいろな人がネットワークを拡張し相互に使うことは、インターネットの特徴である「自由で自発的な風土」の基本となっています。