インターネット入門: プロバイダーの接続方法と料金について

 ここでは、インターネットを初めて使う場合など、ホームページを見たらお金がかかるのではと不安に思う人がいます。ここではインターネットの費用と接続形態について考えてみます。

 前に言いましたが、インターネットは自由で自発的な世界です。そのためホームページ等のインターネットの情報は、ボランティア的な精神のもと自発的に作成し公開しているので、それらの情報を見たり利用するのに費用はかかりません。ただし、これだけインターネットが広まると、その中で情報を提供することを商売にしているところもあります。これらのホームページはクリジットカードの支払い等を要求したりしますが、あくまで基本的には支払いに関することが表示されるまでは無料と考えられます。
 具体的に、インターネットにかかる費用は、図1.7-1に示すように、プロバイダーを使用するための費用とプロバイダーに接続する間の電話料金です。電話料金は普通の電話と同じように使った時間だけかかるのは納得できると思いますが、プロバイダーへ毎月又は年一回支払っているお金はどのように使われるのでしょうか?
 本来前に説明したように、個人が線を引いて無料で提供すればいいんですが、図のように日本とアメリカをつなぐ線をただで提供してくれる人はなかなかいません。そこであなたの払ったお金の一部はプロバイダー自体の装置や人件費および、そのプロバイダーがインターネットに接続するための線の使用料になります。実際この線は通信回線といって、通常はNTTなどの通信業者より借りたものを使用しています。そして一つのプロバイダーでは、アメリカと日本の通信回線の費用を支払うことが難しいため、各プロバイダーが費用を持つことにより共同の通信回線を借りて使っています。言うなれば日本でインターネットを使っている人のお金を少しずつ集め、日本とアメリカの通信回線を借りているということになります。
 この費用に関して、最近の話題に関して。まず、アメリカと日本の通信回線の費用もアメリカ側も持ったらというのがあります。現在、この回線費用は日本側ですべて負担しています。これは、アメリカがインターネットの中心であり、基本的に日本からアメリカの情報を取り出しているという考えかたです。これに対してアメリカも日本の情報を使い始めているのでアメリカ側も費用を負担したらという意見もでています。

 次にプロバイダーへの接続方法を説明します。図に示すように普通の電話回線で接続するのが一般的です。同様にISDN(アイ・エス・ディー、エヌ:Integrated Services Digital NetWork:意味は通信サービスを統合するデジタル通信網)というインターネットなどの通信適した回線もあります。最近ではCATV(シーエーティービイ−:CAble TeleVision:意味は有線テレビ)などからも接続できるようになりました。