インターネットサーバー入門: インターネットサーバを持つには

 ここまでインターネットを使うことをみてきました。でも実際にホームページを見たり、メールを使ったりするためには、それらの機能を提供するサーバという装置が働いています。サーバはネットワーク上でいろいろなサービスを提供するコンピュータのことで、あなたのパソコンもサーバ用のソフトを入れることによりサーバとして動作させることができます。ここでは、インターネットやTCP/IPをより深く理解するため、インターネットのサーバについて説明していきます。

 あなたもインターネット上で情報のやりとりをしているのであれば、何らかのサーバを利用していることになります。例えば図2.1-1に示すように、電子メールのやりとりをしているのであればプロバイダー等のメールサーバを利用していることになります。また、あなたが自分のホームページを持っているようであれば、あなたのページはWeb(ウェブ)サーバに入っているはずです。そした、他の人はこのWebサーバにアクセスすることで、あなたのホームページを見ています。
 まず、インターネット上のサーバはそれぞれの機能ごとにメールサーバとかWebサーバのように別々にあります。また、通常個人でインターネットを使う場合、これらのサーバを個人で用意するのは費用的にも労力的にも無理なため、ほとんどプロバイダなどのサーバを借りている形になります。

 プロバイダーのサーバを借りていると、利用方法などいろいろな制限があります。そこで、家や学校等で自前でインターネットサーバを持つこともできます。たとえば、自前でメールサーバを持つことにより、あなた自身が何人分ものメールアドレスを作ることができます。またWebサーバ持つことにより、複雑な内容のホームページを作ることもできます。
 最近では通信回線の費用も安くなったことや、パソコン自体が高性能、低価格化が進んできたため、個人でこれらのサーバを持つ人も増えています。
 これからは、自前でサーバを持つために必要な知識の基礎を勉強していきます。