インターネットサーバー入門: ポートの話

 いままでインターネット上のサーバについてほとんど説明してきました。ここではTCP/IPの設定などの項目にあるポートの話をします。

 図2.11-1には、ある学校の中で、インターネットに必要なサーバを用意したところです、それぞれ別のサーバには別のIPアドレスが割り付けられているので、外部からもそれぞれのIPアドレスを使ってアクセスすることができます。でも実際の学校では、こんなに多くのサーバがあるのでしょうか。

 図2.11-2には実際のサーバの様子をしめしました。多くの場合、1台のサーバに複数のインターネット・サーバ用のプログラムを入れて使っています。この時、DNSの設定では、それぞれの役割に対応したサーバ名を設定しますが、すべて同じIPアドレスを指定することになります。ここでポート番号という話が出てきます。ポート番号は電話の内線番号みたいなものです。大きな会社には一つの代表番号があり、そこにかけてから交換手が内線番号を聞いてつなぐということがありました。IPアドレスは代表番号に対応し、まずそのサーバにつながります。そしてポート番号が内線番号に対応して、それぞれのサーバ機能につながります。例えばホームページをアクセスする場合の正しい書き方は
  http://www.school01.ed.jp:80/index.html
になります。ドメイン名の後の:80は80番のポートに接続するという意味ですが、通常Webサーバのポート番号は80なので
省略しているだけです。個々のサーバの機能ごとに、このポート番号が決められているため、TCP/IPやメールの設定時、特別なことが無い限り、画面上にあらかじめ設定されているポート番号を変更する必要はありません。