4回目 05/11(金) 05/12(土) | 「情報」の教育の位置づけ・目的の再確認 |
生きる力と各教科の今後の展開
1.新しい教育の根底「生きる力」
別の見方をすると、今までの日本の教育で弱かった部分、今後強化していく部分
[生きる力]
これからの子供たちに必要となるのは、いかに社会が変化しようと、
自分で課題を見つけ、
自ら学び、
自ら考え、
主体的に判断し、
行動し、
よりよく問題を解決する
資質や能力であり、また、
自らを律しつつ、
他人とともに協調し、
他人を思いやる心や感動する心など、
豊かな人間性である
従来の教育現場 | 新しい教育現場 | |
自分で課題を見つけ | ・課題は教師が設定 | ・自分で問題を見つける |
自ら学び | ・教師が学習の方向を指示 | ・自分の学習の仕方を考える。 |
自ら考え | ・受け身で教えてもらう | ・自分の頭で考える。答えはない。 |
主体的に判断し | ・正誤の判断は教師など外部 | ・自分で評価基準を持ち、評価判断できる能力 |
行動し | ・主として記憶、教室内 | ・単に記憶、教室だけではない、いろいろな場所、方法での活動 |
よりよく問題を解決する | ・決められた解決方法は一つ | ・複数の解決方法を考えて選択 |
自らを律しつつ | ・教師など外部が判断 | ・自分の価値観を持ち行動 |
他人ともに協調し | ・個人学習が中心 | ・共同作業、交流学習等の場の提供 |
他人を思いやる心 感動する心など |
・従来の教育の場では、このような機会が少ない | ・多くの人との交流、またはいろいろな考え方や立場理解。 |
補足:従来の教育観を否定する立場もある。この立場をとるか、従来の教育観と新しい教育観を融合させる立場をとるかは、個人で判断すること。
2.「生きる力」と教科
総合的な学習の時間
・教育の対象は情報・福祉・環境・国際交流等であるが、身につける能力のねらいは「生きる力」そのものである。
高校「情報」
・「生きる力」として生きていくことや学んでいくことの必要な能力を身につける側面がある。(必修の理由)
・「生きる力」の情報活用、問題解決等を体系的に学習する場面としてとらえる。
・「生きる力」のための情報機器の利用方法について学習する場面としてとらえる。
他の教科
・「生きる力」の学習観を取り込む