6回目 05/25(金) 05/26(土) | 情報活用の実戦力(2) |
情報の収集(情報を見たらウソと思え)
情報の活用の実践力の中では、以下のことがまずもっとも大切です。
・目の前にある情報が正しいものであるか判断すること
(人をみたらどうぼうと思えと同様に、情報を見たらウソと思えという教育がベースになるかもしれません)
・与えられた情報から正しい考え方にもとづき推論することができること。
1.情報の信頼性
1次情報 | 情報の受け手が直接情報の発生ソースが入手したもの |
2次情報(n次情報) | 情報の受け手と情報の発生ソースたの間に他者や媒体が介在したもの |
以下については1次情報でもあぶない。
(1) 情報の受け手のバイアス
例:
・ ステレオタイプ(頭の中の擬似環境)
・ ハローエフェクト
・ 情報提供側の専門性
(2) 情報発信者の意図・意識
例:
・ 集団規範や集団圧力
・ 説得的コミュニケーション
・ マスコミ
(3) 誤った1次情報
例:
・ 片寄ったサンプリング
・ 不適切な調査項目、不確かなテスト問題
(4) データの加工、意味づけ
例:
・ 統計的に処理されたデータの意味
・ グラフ化等によるごまかし
・ 誤った因果関係
(5) 情報の発信側と受信側の伝達の問題
「6.情報の伝達と交流 」で説明
補足:統計のウソを見破る五つのカギ(参考文献:「統計でウソをつく方法」より抜粋)
・第一のカギ 誰がそういってるのか(統計の出所に注意)
・第二のカギ どうゆう方法でわかったのか(調査方法に注意)
・第三のカギ 足りないデータはないか(隠されている資料に注意)
・第四のカギ いっていることが違っていないか(問題のすり替えに注意)
・第五のカギ 意味があるかしら(どこかおかしくない)
補足の補足(第五のカギ):
マイクロソフト・ジョークス「先見の迷惑」
http://page.freett.com/nagai/openmind.htm
2.情報の収集方法
(1)情報の入手先
情報ソース | 備考 | ||
1次情報 | 状況・物 | 観察・調査 | カメラ・観察記録、ビデオ、調査機材 |
人・官公庁・企業 | 面接・取材 | カメラ・ビデオ・テープレコーダー、取材用紙 手紙、電子メール |
|
セミナー等の参加 | セミナー、説明会に類するもの | ||
集団 | アンケート | 面接・留置(下記参照) | |
2次情報 | 独立媒体 (印刷物、 ビデン、 テープ、 CD-ROM) |
新聞 | 一般誌、業界紙 |
一般書籍 | 一般書籍、雑誌、論文誌 | ||
官公庁情報 | 白書、官報、冊子、情報公開請求 | ||
企業情報 | カタログ、企業情報冊子、広告資料 | ||
個人・団体 | ビラ、チラシ、団体冊子 | ||
ブロードキャスト | ラジオ | ||
テレビ | |||
インターネット | Webページ | ||
メール | メールマガジン、メーリングリスト | ||
ストリーム | |||
ニース |
(2) アンケートの方法
a. 記入者
・面接聴取法
・質問紙法・留置調査法
b.サンプリング
・全数調査
・標本調査
c.媒体
・面接 ・郵便
・電話 ・Web ・e-mail
課題:身のまわりにある情報で一見正しいように見えるが、疑わしいものは何か