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理屈で覚えるパソコン入門:


4.3 プロバイダーの契約はどうするの
 いよいよ、インターネットを接続するために、プロバイダーと契約です。まず、どんなプロバイダーがあるか、まとめてみました。 

プロバイダー分類 概要 利点 備考
全国系プロバイダー ・全国規模のプロバイダーの専門会社です。 ・インターネットの普及初期からサービスを開始しているため、インターネットを使うための信頼性はあります。全国各都市にアクセスポイント(電話の接続口)があるため、出張の多い人などに便利です。契約用のプログラムを使えば初心者でも比較的楽に契約作業ができます。 ・契約用のプログラムがメーカー製のパソコンにインストールされている場合もあります。
メーカー系プロバイダー ・パソコンメーカーが運営しているプロバイダーです。 ・メーカ−製のパソコンの場合、そのメーカのプロバイダーと契約するためのプログラムがインストールされているため、初心者でも比較的楽に契約作業ができます。全国にアクセスポイント(電話の接続口)があるため、出張の多い人などに便利です。
通信事業会社系プロバイダー ・電話会社が運営しているプロバイダーです。 ・電話の申し込みと同時に契約できます。また電話会社の窓口で契約できます。全国各都市にアクセスポイント(電話の接続口)があるため、出張の多い人などに便利です。 ・契約用のプログラムがメーカー製のパソコンにインストールされている場合もあります。
パソコン通信系プロバイダー ・パソコン通信をしていた会社が運営しているプロバイダーです。 ・インターネットが普及する以前からのパソコン通信で蓄積したいろいろな情報があります(通常有料)。全国にアクセスポイント(電話の接続口)があるため、出張の多い人などに便利です。 ・契約用のプログラムがメーカー製のパソコンにインストールされている場合もあります。
地域系プロバイダー ・地域を対象としたプロバイダーの専門会社です。 ・単にアクセスポイント(電話の接続口)を提供するだけでなく、トラブル時のフォロー等や地域の情報活性化を重視しているところもあります。アクセスポイントはその地域にあります。

最近では、各社ともサービスの充実を競争しているため、上の表の全国系プロバイダー/メーカー系プロバイダー/通信事業系プロバイダー/パソコン通信系プロバイダーについては、ほとんど差がなくなってきています。
 次にプロバイダーを選ぶ場合に、料金と同時に重要な項目であるアクセスポイントについて説明します。

 アクセスポイントは、インターネットを使うために、電話やISDNを使ってプロバイダーに接続しますが、この時の電話をつなぐ先のことです。通常の電話と同じようにアクセスポイントの電話番号に電話をかけます。たとえば、同じ市内にアクセスポイントがあれば、市内料金で電話がかけられると同じ料金でインターネットに接続できます。但し、市内にアクセスポイントが無くて、離れた市のアクセスポイントに接続する場合は、電話と同じように料金が上がります。
 上の図にしめしたように、例えば、地域系プロバイダーは「プロバイダー1」のように特定の地域にアクセスポイントを持っています。また、全国系プロバイダー/メーカー系プロバイダー/通信事業系プロバイダー/パソコン通信系プロバイダーは「プロバイダー2」や「プロバイダー3」は日本や海外等の各都市にアクセスポイントを持ち、これらのプロバイダーと契約すると、どこのアクセスポイントに接続しても使用できます。この例で、Aさんは自宅で使うだけで、身近にあるプロバイダー1と契約しました。(地域系プロバイダーは町の電気屋さんのイメージがあります)。Bさんは、A市に自宅があり、B市に個人事務所があるので、両方にアクセスポイントのあるプロバイダー2と契約しました。この場合同時に自宅と会社でいっしょに使わないのであれば、一つの契約だけで両方のアクセスポイントが使用できます。最近ではノート等持って、外で仕事をする人も多いと思いますが、出張等でいろいろな所からパソコンをインターネットにつなぎたい人は、アクセスポイントが各地にあるプロバイダーと契約すると良いでしょう。Cさんは、以前はC市にアクセスポイントがなかったので、一番近いB市にアクセスポイントを持つプロバイダー2と契約してました。最近プロバイター3がC市内にアクセスポイントを設置したとすると、Cさんはプロバイダー2の契約を解除して、プロバイダー3と契約した方が電話料金が安くなるでしょう。
[補足]市外局番とアクセスポイント
 どのアクセスポイントが近いか判断するのは、少し難しいところがあります。実は行政の市町村区分と電話会社の地域の区分が必ずしも一致していません。たとえば、市内電話や市外電話という考え方は電話局の区分で、例えば、となりの市にかけても実は市内電話料金ということがあります。もっと面倒なのが、自宅からと同じ市外局番のところに電話することは市内料金の感じがしますが、実は市外通話だったりします。このことは、実際近くの電話局に確認するか、すでにプロバイダー等に接続している近所の人に聞くしかありません。