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TV会議システム・マルチメディア通信のお勉強

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Q02-02


画像のCIF,QCIFとはどのようなものですか。

  ここでは画像の仕様について説明していきます。

1.H.26xの違い
 各違いを以下に示します。

仕様 概要
H.261 最初にできた映像ので符号化フォーマット(CIF:Common Inter-mediate Format)を採用しています。
H.263 H.261の改良版です。H.261より2倍以上効率がいいと言われています。
H.262 MPEG−2対応の高品質の符号化です。

2.解像度を表すCIF、QCIF(QuautorCIF)
 CIFはもととも符号化フォーマットの意味かありますが、CIFの解像度(パソコンの画面のように言えば352*288ドット)を基準に各解像度を決めています。以下各仕様と解像度の関係を示します。

映像フォーマット CIFに対する
解像度比
横の解像度 縦の解像度 H.261での
サポート
H.263での
サポート
Sub−QCIF 約1/9倍 128 96 オプション 必須
QCIF 1/4倍 176 144 必須 必須
CIF 1倍 352 288 オプション オプション
4CIF 4倍 704 576 −−− オプション
16CIF 16倍 1152 704 −−− オプション

3.動きの表すfps(Frame Per Second)
 画像の品質を表す尺度としてfpsが使用されます。これは一秒間に何画面の画像を表示するかを示します。ITC−Tでは最低7.5fpsで最大30fpsと規定されいます。

4.トレードオフと定性的な評価
 解像度もfpsもカタログ等で定量的な項目として記載されている内容です。同一の機械の場合、解像度をあげると実質的なfpsは下がりますし、また、解像度を上げ、最大のfpsをたもとうとすると画質が汚くなったりします。これらの値は画質等に関連したトレードオフでどのようなものを使うかということが重要です。実際、手話等では解像度を下げ動きがわかるようにした方が有効な場合もあります。
 カタログに現れてないような画質のきれいさや動きのなめらかさなどは、各メーカーの技術の見せ所といえます。極端な例では、同じ製品でも、内蔵するソフトウェアのチューニングが進み、最新の型番の方が絵がきれいということもあります。