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理屈で覚えるパソコン入門:


3.3 CD−ROMが必要なプログラムもある  

 いままでプログラムはハードディスクから起動すると説明してきましたが、実はフロッピー・ディスクやCDから直接プログラムをメモリの中に読み込んで起動することもできます。パソコンが世の中に出始めたことはハードディスクがとても高価だったため、ほとんどのパソコンにはハードディスクがなく皆がフロッピー・ディスクから起動していた時代もありました。現在はハードディスクも安価になり、起動のたびにフロッピーディスクやCDをパソコンにセットするのも面倒なので、ほとんどの場合、プログラムはいったんハードディスクにインストールして、そこから起動して使うようになっています。

 ただ、写真のような画像や音楽・人間の声等は容量が大きいので、インストールの時、ハードディスクに記録しない時があります。そのようなプログラムを使う場合は左の図のようにハードディスクとCDを両方使いプログラムを起動します。この時、そのプログラムのCDをパソコンにセットしておかないと正しくうごきません。
 また、インストールの時、すべての内容をハードディスクに書き込むかどうか指定できるプログラムもあります。先に説明したようにハードディスクの容量が少ない場合等は、最低限必要な部分だけハードディスクに入れて、残りの内容は必要に応じてCDから読み込みます。このような場合もそのCDをパソコンにセットしておかないと正しくうごきません。たとえば、年賀状等をつくるプログラムの場合、干支の図案等たくさの画像がついているものがあります。これらの画像をハードディスクに入れると、すぐにいっぱいになってしますため、インストールするときは、年賀状の基本的なプログラムだけをハードディスクに入れて、干支の図案は必要に応じてCDから読み込むようにすることがあります。

[補足:CDの種類]
 カセット・テープは音楽を録音・記録できて再生できます。一方昔のレコードは再生しかできませんでした。これと同じように今までの説明してきたプログラムを記録してあるものにも、記録/再生できるものと、再生しかできないものがあります。ハードディスクやフロッピー・ディスクは記録/再生できるもので何度でも記録し再生できます。またいっぱいになったら、中身を消して再度記録できるものです。
 CDにはいろいろな種類があり次の表にまとめてみました。

種類 読み方 記録 再生 装置ごとの記録と再生について
音楽用CD
装置
パソコン用
CD装置
CD−R
装置
CD−RW
装置
音楽用CD 音楽用シーディー 不可 再生のみ 再生のみ 再生のみ 再生のみ
CD−ROM シーディー・ロム 不可 不可 再生のみ 再生のみ 再生のみ
CD−R シーディー・アール 一回だけ可 不可 再生のみ 再生/記録 再生のみ
CD−RW シーディ−・リードライト 不可 再生のみ 再生のみ 再生/記録

 今まで説明してきたCDは上の表のCD−ROMのことです。ROMとはReadOnlyMemoryの略で「読み込みだけできる記憶装置」という意味で、パソコンでは音楽用のCDと区別するためCD−ROMと呼んでいます。
 音楽用CDとCD−ROMは再生しかできませなんが、記録ができるCDもあります。記録するためには、記録する機能のついたCD−R装置又はCD−RW装置が必要になります。便利なことに、これらで記録されたCDは普通のパソコン用CD装置で再生することができます。ところで、何も記録されていない状態のCD−RやCD−RWが売られていますが、これらを買ってきても普通のパソコン用CD装置では記録できません。