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理屈で覚えるパソコン入門:


4.0 インターネットにつないでみよう
 インターネットの登場によって、パソコンはそれ以前の単に個人の道具から、地域あるいは世界中の人々の間のコミュニケーションの強力な道具に生まれ変わりました。現代は情報化社会と言われていますが、これは単にコンピュータを使うということより、情報処理機器を使ってコミュニケーションすることに重点が置かれてきています。その中でも皆さんの身近になったインターネットについて説明していきましょう。

4.1 インターネットでできること
 まずインターネットの定義をかんがえましょう。インターネットとは「自律的に運営されている地域ネットワークおよびバックボーン、そして多数のローカルネットワークの集合体である(インターネット縦横無尽:共立出版)」と言われています。あまりイメージがわかないので、一番小さなインターネットを作ってみましよう。

 インターネットの定義で多数のローカルネットワークの集合体とあります。そこでローカルネットワークが最小のインターネットの構成要素みたいです。ローカルネットワークとは近くのパソコン同士をつないで通信できるようにしたものです。そこで左の図のような最小のインターネットを作ってみました。通信をするために最低限の2台のパソコンをつなぎました。さらにインターネットの機能をサポートするため、インターネットサーバーもつなぎました。サーバーとはサービスを提供するコンピュータの名称で、インターネットの各種サービスを提供するのでインターネットサーバーとここでは呼んでいます。このサーバーは特別な機械ではなく、皆さんの使っているパソコンより、少しだけ性能の良いパソコンも使われています(事実、数年前のサーバーで使われていたコンピュータより、現在皆さんの使っているパソコンの方が数段性能が良くなっています)。では、このインターネットでどのようなサービスが提供されるのでしょうか。

(1)ホームページ
 インターネットといえばホームページという言葉を思い浮かべる人も多いでしょう。ホームページのしくみは左の図のように自分の作った文章や絵等の情報をインターネットサーバーに記録することから始まります。いままで、ハードディスクにプログラムを記録することを説明してきましたが、プログラム以外にホームページのような情報も記録することができます。そしてインターネットサーバーの中には、たくさんの人のホームページが記録できるように大容量のハードディスクが入っています。
 後は、インターネットサーバーに記録されているホームページを各自のパソコンで表示するだけです。これには、ブラウザというプログラムを使用します。

(2)電子メール
 インターネットの醍醐味はやはり電子メールでしょう。電子メールのしくみを右の図に示しました。例では、次郎さんが太郎さんに手紙をワープロのようにパソコン上で作成します。そして、その手紙をインターネットサーバーに送ります。この時太郎さん宛てであることがわかるように、太郎さんのメールアドレス(普通の手紙の宛名と住所のようなもです。)を手紙につけます。次に太郎さんはインターネットサーバーから自分宛ての電子メールを受け取ります。この時インターネットサーバーはサーバーに溜まっている電子メールの中で太郎さん宛てのものだけを選択し、太郎さんのパソコンに送ります。電子メールのやりとりはメーラーというプログラムを使用します。

(3)メーリングリスト・掲示板
 インターネットを使用している人は世界中に数百万人います。たくさんの人と一度に意見を聞いたり、発言できるものとしてメーリングリストと掲示板があります。メーリングリストは電子メールの一種で、メーリングリストの開設者にメールを送ると、そのメーリングリストに参加している人全員に自動的にメールが送られます。すなわち、ある人が電子メールで意見を送ると、たくさんの人にその電子メールが届く仕組みです。現在、メーンリングリストは興味や仕事の分野等に別れて数え切れないほど開設されています。
 一方掲示板はホームページの一種で、他人のホームページを見るだけでなく、そのページに意見や考えなどを書き込むことができます。そして書き込むと即座に見ていたページにその内容が追加されるしくみです。

(4)会話
 インターネット経由で会話することができます。ワープロのように文字だけで会話したり。普通の電話と同じように音声で会話することもできます。さらに、映像をつかったり、パソコン上でいっしょに作業したりできます。特に、海外でもとなり町と同じ料金で会話できることで最近注目されています。