全体の目次  ここの目次  前の項目  次の項目 

TV会議システム・マルチメディア通信のお勉強

TV会議システム・マルチメディア通信をとにかく使ってみたい人に


Q04-01


TV会議システム・マルチメディア通信で使う回線とはどのようなものですか。

 ここではQ04−xxで出てきたTV会議システム・マルチメディア通信で使う回線について説明します。

1.回線の種類は大きく2+1種類だけ

分類 内容 回線名 使用用途
電話番号による一対一の接続 電話番号で相手を指定し交換機が接続した後1対1の通信をする ISDN データ、音声、FAX等の各種情報の通信を行う。
電話回線 音をもとに通信する
アドレスによる自由な接続 コンピュータにつけられたアドレス(番号)をもとに通信する LAN 閉じられたビル、敷地内でデータの通信を行う。
インターネット 世界中のつながっていて、データの通信を行う。
(一本の線による固定的な接続) 2地点を固定的に線で繋いで通信する 専用線 特定の2点間で各種情報の通信を行う

a.電話番号による一対一の接続
 電話をかければすぐわかりますが、相手につながり一対一に話ができます。このように世界中であなたの家の電話番号は一つに決められていて、相手の電話も一つに決められている状態で電話をかけることにより相手とつながり通信ができるような回線です。つながっている時は他と電話することもできませんし、他からの電話をとることもできません。
・電話回線
 主に音声/音を電気の強弱(アナログ)で通信します。
・ISDN(Integrated Services Degital Network)
 世界規模で統一されたデータや音声/FAX等を行う通信で、デジタルで通信でします。日本国内ではNTTがINSという商品名で提供しています。通常のISDNの契約を行うと2本分の回線が同時に使用できます。特にこの1本のことをBチャネルという名称で呼んでいるため、ISDNで1Bというば、一本の回線だけで通信し、2Bというば2本の回線を同時に使って通信することを表します。

b.アドレスによる自由な接続
 たくさんのコンピュータ(パソコンを含む)同士を同じ線につないで通信を行います。この場合、どのコンピュータと通信するか決めるためそれぞれのコンピュータに番号(アドレス)をつけて相手が明確になるようにしています。この番号の付け方にはいろいろな方法がありますが、インターネットで使われているTCP/IPという方法では全世界のコンピュータに0から42億9496万7295の番号(IPアドレスと呼んでいます)。たとえば海外のホームページをアクセスする場合も、そのホームページには世界で一つのIPアドレスしかつけられていないので、間違いなく見ることができます。(ホームページを見ているときに192.168.1.10等の数字が表示されることがあります。これが世界でただ一つ付けられたIPアドレスです)
 相手のIPアドレスさえわかっていれば、自由にいつでも通信できます(もちろん相手が拒まなければの話ですが)。
・LAN
 会社や学校等で同じビル内や敷地内で線を張ってコンピュータをつないだものをLAN(Local Area Network)と呼んでいます。連絡や業務等をネットワークを通じて行うことができます。全く外部と接続しなければ、その会社/学校内で独自のアドレスをつけて運用することができます。
・インターネット
 LANが世界中に大規模になったと考えるといいでしょう。あなたのパソコンとアメリカのコンピュータが同じ線につながっていると考えてもいいでしょう。

2.インターネットを使っているがISDNや電話でつなげていると疑問を持つ方に
 私はISDNや電話回線でインターネットにつないでいると疑問に思う方に答えます。
前で説明したように、インターネットの世界につなぐには、自分のIPアドレスを持ち物理的につながっている必要があります。このためには、家にパソコンと繋ぐための線を一本引く必要があります(NTTにたのめば月額4万円弱で線は引けますか゛)。このように月4万円払うのがもったいない人のためにプロバイダーがあります。
 実際にプロバイダーまでISDNや電話回線で繋ぐと、そこから先は全世界のインターネットにプロバイダーが自動的につないでくれます。この時、あなたのパソコンに自動的にプロバイダーがIPアドレスをつけてくれます。