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TV会議システム・マルチメディア通信のお勉強

TV会議システム・マルチメディア通信をとにかく使ってみたい人に


Q05-03


TV会議装置を使って、友達と話す以外何ができますか。

 ここでは、映像や音声の会話意外にTV会議装置つかってどのようなことができるか説明します。

1.ディスクトップ型では離れた場所でパソコン上でいっしょに作業できます
 映像で会話することには大きな利点がありますが、少しがまんすれば電話でも用事がたります。最近のTV会議装置を使用する最大のメリットは、離れた人が同じパソコンの画面を見ながらワープロで文章を作成したり、いろいろなデータを同時に操作していろいろなアイディアを出しあうことができます。このように作業することを遠隔協同作業、コラボレーションと呼んでいます。遠隔協同作業にもいろいろな使い方があり以下に示しました。 

機能名

できること

内容

備考

イメージ交換

ホワイトボード協同作業

 ホワイトボードはWindowsのペイントのようなもので、会話している二人が同時に同じ画面に図形/写真/文字等を入力したり見たりすることができます。もちろん二人がどんなに離れていても同じ画面が見れて、同じように操作できます。

T.126

アプリケーション共有

プログラム協同作業

 会話している二人が、同じプログラムを操作して見ることができます。たとえば、一つのワープロの文書を二人で相談しながら、それぞれ操作して作ることができます。

ファイル転送

ファイル転送

 会話中にファイルを転送します。メールだと少し無理な大きなファイルも速く送ることができます。

T.127

テキストチャット

チャット

 キーボードを使って文字で会話ができます。

T.134

 備考でT.xxxとあるのは前に説明したITU−Tの勧告番号です。これらはT-120の下位の勧告で、T-120準拠の製品の場合、相互に接続することができます。アプリケーション共有についてはOSに依存する部分が多く、各社独自に作成してきましたが、最近では相互接続を考慮してマイクロソフト社のネットミーティングのアプリケーション共有機能を組み込む製品もあります。

2.ディスクトップシステムのカスタマイズで自由な使い方ができます。

 ディスクトップ型の製品の中には、単にTV会議のプログラムだけでなく開発用のツール提供しているものがあります。これらの開発ツールを使用すると普通のプログラムに映像や音声通信、さらに上に説明したような協同作業の機能を組み込むことができます。金融関係/医療関係/販売関係/教育関係等で映像通信の機能を組み込んだシステムが多く開発されています。例えば銀行のキャシュディスペンンサーで使い方が解らない時に画面に説明員が表示され会話しながら操作を教えてもらうなどをイメージすればいいでしょう。