全体の目次  ここの目次  前の項目  次の項目 

TV会議システム・マルチメディア通信のお勉強

TV会議システム・マルチメディア通信をとにかく使ってみたい人に


Q06-03


ィンターネットを使用したTV会議の場合、相手の電話番号はどのようにして見つけますか。

 Q04-01でTV会議で使用する回線は大きく「電話番号による一対一の接続」と「アドレスによる自由な接続」に分類されることを示しました。相手と通信する場合、電話番号の場合はダイアル(今ではプッシュ)してすぐにことができます。これに対してアドレスの場合はどのようにして相手に接続するか説明します。


1.相手のアドレスがわかっている場合

 相手のアドレスがわかっている場合は、電話番号と同じようにそのアドレスを使用するソフトウェアで指定すると相手につながります。ただし、この場合の会社のLAN等で常時インターネットに接続されている相手になります。
 また、当然相手のパソコンの電源が入っていない場合はつながりません。


2.プロバイダーにダイアル接続してアドレスがわからない場合

 Q04-01で説明しましたが、普通の家庭などではインターネットに常時接続する回線を使用するのには費用がかかるため
使うときだけプロバイダに電話(ISDN/普通の電話)をかけてインターネットに接続します。このため、アドレスは接続ごとに違い、接続しなけば何番になるかわかりせん。最も原始的な方法ではインターネットに接続した後、アドレスがわかるので、その番号を相手から電話で教えてもらってしてもらい接続するという手があります。(私はメールしてもらうという方法を使用したことがありますが、めんどうです)
多くの人はダイアル接続(ダイアル・アップ接続)を使用していますので、このような場合に特定の相手と接続する方法には次のようなものがあります。

a.会議室サーバーの会議に参加する。

 使用するTV会議用のソフトウェアによっては会議室サーバーを持つ者があります。この中には複数の会議を擬似的に作ることができるので、会議を参加する人はあらかじめ、どの会議で通信をするかメールなどで連絡してあれば、当日その会議に参加することで通信することができます。

b.接続者名簿(ディレクトリーサービス)を使用する

 使用するTV会議用のソフトウェアによっては、接続している人の名簿(リスト)をサポートしているものがあります。インターネットに接続したあと、この名簿に自分の情報を登録することもできますし、また、どんな人が今接続しているか見ることができます。相手とあらかじめ接続する時間などを決めていてこの名簿の中で待ち合わせをしていれば、接続することができます。マイクロソフト社のNetMeetingというソフトは全世界の人で共通に使う名簿があり、これを使うとそのとき、通信できる世界中の人がすべてわかります。単に知り合いと繋ぐだけでなく、この名簿には簡単なコメントも乗せられるので、趣味など会いそうな相手を見つけて通信することができます。

c.シーク(Seek:捜索)ソフトを使用する<−ソフトのうまい分類名がないので勝手に造語しました。

 映像や音声の通信以外にインターネット上ではチャットとよばれる文字を使用したリアルタイムの会話?が盛んに行われています。この時もTV会議と同様に相手がいるかどうか.アドレスの分からない相手に接続する必要があります。
 ICQやYahooページャー等のソフトを使用すると相手が接続しているか分かり、また、インターネットに入っている相手とチャットやTV会議など接続することができます。

3.ゲートキーパーの利用
 H.323の勧告には、単にテレビ会議の装置だけでなく、それらの装置を支援するいろいろなサポート装置についても定義しています。ゲートキーパーもその装置の一つで、これを使うと、ちょうどメールアドレスで相手にメールが行くように、相手の名前を指定して接続することが可能になります。1998年あたりから販売が開始されています。