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TV会議システム・マルチメディア通信のお勉強

TV会議システム・マルチメディア通信を工夫して使ってみたい人に


Q05-xx


リップシンクってなんですか。

  リップシンクとは唇の動きと音声と同期させる機能です。これについて説明します。

1.リップシンクの必要性
 Q02−03で音声の符号化の遅延と電送路に遅延について説明しました。音声に対して映像の符号化は処理がかかりまた、映像のうごきによって遅延時間もかわってきます。音声の符号化の遅延が数ms−数十msに対して映像の符号化の遅延は数百msかかります。分かりやすい例ですとたとえば、テレビ会議の相手が手をポンと打つと、まずポンという音が聞こえて、そのあとから手を打った映像がとどきます。このため、わざと音の送信を送らせて画面と音が一致するようにするのがリップシンクの機能です。リップシンクが無いと、唇や手の動作によるホディランゲージと音声がズレ不自然な感じになります。(この手をポンとならす方法は、リツプシンクの状態を見るときよく使われます。同じように、フレームレートを判断する方法として手を振ったり指を折ったりする方法がとられます。プロの人はこんなことで、その装置の性能が分かってしまうみたいで、すごいですね)