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理屈で覚えるパソコン入門:


2.0 ウィンドウズは何をしているの

 ウィンドウズ(Windows95又はWindows98)はOS(オー.エス:Operating System)と呼ばれるプログラムの一つです。難しくいうとコンピュータを使う人の手助けをしたり、コンピュータの全体を管理するものです。こんな説明ではウィンドウズとはどのようなものかはっきりしないので、ここではウインドウズがどのようなことをしているか考えてみましょう。

2.1 何でウィンドウズがいるの
 ここでも、いきなりウィンドウズを考える前に、ゲーム機を例に考えてみましょう。

 左の写真はゲームボーイという携帯用のゲーム機です。前に説明したファミコンと同じように、写真左のカセットのなかにプログラムが記録されたメモリが入っています。また、左の黄色の本体の中にCPUがあり、本体にカセットを差し込んで使用します。ゲームボーイは携帯用のため、本体にある比較的な小さな液晶画面に写ります。また、最近カラー画面になりましたが、それ以前は白黒でした。

次に右の写真の一番左の機械がスーパーファミコンでやはりゲーム機です。先のゲームボーイに比べて大きく使用するゲームのカセットも大きなものです。
 ところで、ある人は考えました「ゲームボーイで面白いゲームがあるのに、小さな液晶の白黒画面じゃなくでカラーの大きなテレビ画面で遊びたいと」、しかし、ゲームボーイ用の小さなカセットはスーバーファミコンには差し込めないし困ったものです。

 上の「ある人」が多かったのでしょうか。左の写真のようなゲームボーイ用のカセットをスーパーファミコンで使えるようなアダプターが発売されました。これを使うとゲームボーイ用のカセットをカラーのテレビ画面で遊ぶことができるようになりました。

 上にこのアダプターの使い方を左から順に示しました。一番左の写真ははスーパーファミコンの本体だけがある状態です。次に真ん中の写真はアダプターを本体に差し込んだところで、またこの状態ではゲームで遊べません。最後の右の写真がアダプターにゲームカセットを差し込んだところです。これでいよいよゲームができます。アダプターはスーパーファミコンのカセットの大きさとゲームカセットの大きさを合わせるということは見て分かりますが、実はアダプターの中にもプログラムを格納したメモリが入っていて重要な働きをしています。このアダプター内のプログラムは本来、白黒のゲームボーイのカセットに色をつける仕事をしています。さらにゲームボーイ用のプログラムがスーパーファミコンでちゃくと動くように調整しています。実はウィンドウズはこのアダプターとほとんど同じ仕事をしています。次にパソコンの中でウィンドウズがどのようになっているか見てみましょう。

 左の図に電源を入れる前のパソコンのメモリの内容を示しました(これからの説明がしやすいようにいままで使っていた左下のようなメモリで表しているものは、このメモリの一部と考えてください)。この時メモリの中には何も入っていません。この状態は上の写真と同じでゲーム機本体があるのと同じでパソコンの機械だけがある状態です。

 左の図が電源をいれたばっかりのメモリの内容です。メモリの中には自動的にウィンドウズがハードディスクが設定されます。実はウィンドウズをプログラムです。左の図はその時の画面の様子です。これがウィンドウズだけがメモリに入っている時の画面です。実はゲーム機でアダプターが入っている状態(上の真ん中の写真)と同じで、特に何かパソコンでできるわけではありません。

 左の図が文書を作ろうとしてワープロプログラムを使っているところです。上の右の写真でアダプターにゲームのカセットが乗っているように、ちょうどメモリの中ではウィンドウの上にワープロプログラムが乗っている内容になっています。この時、右の図のように画面にはワープロの画面が表示され、文書をつくる作業ができようになります。

 左の図はワープロプログラムの変りに電卓プログラムを使っている時のメモリの内容です。この時はウィンドウの上に電卓プログラムが乗って右のように電卓の画面が表示されます。

 これでウィンドウズの概要はおしまいです。パソコンの多くのプログラムは直接パソコンのCPUで動いているのではなく、いったんウィンドウズというアダプターの上に乗って動いています。また、この時ウィンドウズは次のような仕事をしています。
(1)先のゲーム機が白黒のゲームボーイのカセットを使うときに色をつけるように、ウィンドウズは上に乗っかっているプログラムに対して特定の画面を提供しています。少し難しくなりましたが、パソコンを少し使いだすと、いろいろなソフトウェア会社(プログラムを作って売っている会社です)で作ったプログラムなのに似たような画面が出てくることに気が付くでしょう。実は、どのようなプログラムでも使う画面を個々会社で作ると大変なので、あらかじめウィンドウズの中によく使う画面を入れています。
(2)これも先のゲーム機のアダプターがゲームボーイとスーパーファミコンの差込口の大きさを調整したように、ウィンドウズは各パソコン会社(パソコンを作って販売している会社です)の各パソコンで同じプログラムが動くように調整しています。ウィンドウズはDOS/Vという規格のパソコンで動きます、ところが作っている会社によって微妙にパソコン自体の内容が違っています。そのままでは、プログラムをすべてのパソコン会社のパソコンで動かすことは難しくなります。(机の上に置いてつかうようなパソコンと、持ち運びできるようなノートパソコンでは機械的にかなり違います)。そこでウィンドウズはこの機械の微妙な違いを調整してプログラムを正しく動かすこともしています。

 ここでも、まだウィンドウズの上にどのようにしてプログラムを載せるかの問題は解決していません。次にいよいよこの問題を考えてみましょう。

[体験しよう/練習しよう](教育テキスト及び訓練プログラムを使用してください。)
レッスン1:パソコンの起動と終了
(1)パソコンの電源を入れる
(2)ウィンドウズを終了する
(3)非常時のウィンドウズの終了方法